田んぼには水の他、土も大切な要素を持っています。
水が隅々まで均等に行き渡り、栄養豊富でしっかりとした土が良いお米を作ります。
土作りには、わらやモミを土に吹き込むことによって良質な土になります。
可能な限り有機栽培にこだわりますが、品種によっては化学肥料を使い、美味しく質の良いお米になるような土作りを行います。
植え付けに用いられる苗も、最初は種もみから育てていきます。
現在は大量生産に対応できるよう「育苗箱」に土を入れ、その中に種もみを均一に植え付けします。
さらに水をかけて消毒を行うという品質にも目を配った作業を心がけています。
こうしてたっぷりと水分を含んだ育苗箱は、温度管理が施されたビニールハウスに並べられ、青々とした苗に成長します。
「苗半作」という言葉の通り、良いお米を作るためには苗の品質はとても重要です。
土と苗が仕上がり、最適な気候になればいよいよ田植えです。
近年では田植機を用いた機械植えが主流です。
田んぼの大きさも30アール(100m×30m)が基本ですので、機械で効率よく植えます。
手植えを行う場合もありますが、小規模の田んぼなどでしか行われません。
田植えを行った稲は、環境に気をつかいつつ成長を見守っていくしかありません。
稲もまた植物の一種なので、花を咲かせて受粉を行います。
受粉の後、稲の中に堅い実が作られていき、よく知られているお米になるのです。
しかし、成熟する植えで様々な病気や天候、害虫や害鳥対策も欠かせません。
さまざまな難局を乗り切り、無事に稲穂が実ることができればいよいよ収穫です。
(早生種の場合、収穫時期が夏場に収穫するケースもあります)
刈り取った稲やモミは乾燥させた後、籾摺りをして貯蔵し、出荷の流れになります。
お米の品質なども含めた検査を行い、安全で美味しいお米であると証明してこそ、お客様に安心して食べていただける商品になります。
その後、お客様のご注文に合わせて精米を行い、袋詰めの後お客様の元へ出荷します。
精米仕立てのお米は品質が一番ですので、ぜひ早めにお召し上がりください。